ソニーのヘッドホン「MDR-CD900ST」を折りたたみ式にアップデート

Essay

今回は、僕が普段使っているソニーのヘッドホン「MDR-CD900ST」を折りたたみ式に改造してみたので、その内容を記事にします。
ずっと前から気になっていたのですが、日々の慌しさに流されて後手後手になってしまっていました。
「緊急じゃないけど重要なこと」に時間を使うことが大切だと思うので、一歩踏み出すことにしました。

そもそもソニーのヘッドホン「MDR-CD900ST」とは?

1987年に登場し、今なお多くのプロの現場で使われているスタジオモニターヘッドホン

とくにボーカルの明瞭さや音の定位感に優れ、レコーディングやミックス時の「音の判断基準」として信頼されています。

  • 音がフラットでクセが少なく、細部のニュアンスがつかみやすい

  • 日本製ならではの品質と耐久性

  • パーツ交換やメンテナンスもしやすく、長年使える

このヘッドホンじゃなきゃダメ?

僕がこの仕事を始めるにあたって、最低限必要な機材を調べたら「MDR-CD900ST」がすぐに挙がってきました。

右も左も分からない状態だったので、「MDR-CD900ST」を購入しましたが、ふと疑問が浮かびました。

「MDR-CD900ST」を使わないとダメなのか?

結論から言うと、絶対ではありません

近年は他社からも高性能なモニターヘッドホンが登場しており、快適性や低音の迫力などで勝る製品もあります。

ただ、**CD900STならではの“基準の音”**を求める方にとっては、今でも安心して使える一本。プロの現場では「一度はこの音で確認する」という存在感があります。

ちなみに、映像や音声に関する勉強会に参加すると、講師の方や周りの同業者も「MDR-CD900ST」を所持している人が多かったので、あれこれ迷うなら「MDR-CD900ST」を使うのが無難と言えそうです。

邪魔ではないけどかさばるサイズ感

僕はワンオペで仕事をしているので、ふだんのYouTube向けの動画撮影のときにはスーツケースに機材を入れて行動するので、「MDR-CD900ST」は折りたたみしなくても問題なく入ります。

ただ、Podcastの収録などで音声収録だけの現場の場合は、リュックだけで収録に臨むのですが、リュックに入れようとすると、縦長なので結構かさばるんですよね。

どうにかはできるけど、コンパクトにはしたい。

あと、周りのクリエイターの人たちも「MDR-CD900ST」を折りたたみに改造している人が、何人もいたので、憧れもちょっとありました。

改造に必要なパーツ

なにはなくとも、これまで折りたためなかったものを折りたためるようにするためには、パーツが必要になります。

  • 折りたたみスライダー(L)ASSY (X50023221)
  • 折りたたみスライダー(R)ASSY (X21131022)

すでに先人の方のブログ記事が多数あったので、そちらを参考に改造を進めました。

意外と苦労したのがパーツの入手先。
以前はヨドバシカメラでも取り扱いがあったみたいですが、現在は在庫なし……。

結果的に、音響機器を専門に取り扱っているショップに在庫があったので、そちらを利用しました。

値段は一つ1,540円(税込)
両方合わせて、3,080円(税込)でした。

MDR-CD900ST スライダーの交換

手順1

↑まずはハンガーからスライダーを外すため、黄丸で囲んだ部分を外します。
ネジが小さいので、整然とした机などで作業することをおすすめします。

手順2

次は、ヘッドバンドのプラスチックパーツを外します。
使用年数によっては、プラスチック部分が老朽化している可能性もあるので、
ねじ山を潰したり、破損に注意しながら外しましょう。

手順3

↑の部分を外します。

↑中に小さな金属球があるので、これを無くさないように慎重に作業しましょう。
またプラスチック部分には、小さなバネもあるので、これも無くさないようにします。

手順4

↑プラスチックパーツや金属球などが外せたら、スライダーもヘッドバンドから引き抜きます。

手順5

↑スライダーが外れたら、こちらのプラスチックパーツも外しましょう。

↑スライダーパーツの比較。

  • 上が、従来のスライダーパーツ
  • 下が、折りたたみ用のスライダーパーツ

ちゃんと折り曲げができるようになっています。

手順6

↑ここからは、逆の手順で新しいスライダーを取り付けていきます。
そうすると、ヒンジが動くことが確認できます。

手順7

ここが最難関。

ヘッドバンドの端を押さえるプラスチックパーツを再度取り付けます。

小さなバネ小さな金属球が外れないように、指でしっかりホールドしながら、ヘッドバンド部分とプラスチックパーツを合わせていきます。

↓の黄丸に入れることを意識しながら作業します。一度ではうまくいかないと思うので、小さな金属球が何回も落ちてリトライするつもりで取り組みましょう。

手順8

手順7が終わると、↑のような元の状態に戻ります。
ヘッドホンの部分の取り付けして片側完了です。

同じ要領で、もう片方の作業を進めましょう。

まとめ

小さなバネと小さな金属球を固定しながら、パーツを取り付ける作業に苦労しましたが、それでも無事に作業完了できました。

ちなみに、イヤーパッドも以前使っていたものがクタクタになってしまっていたので、交換しています。

厚みがあることで、環境音が大きい場面でも
イヤーパッドを押し付けることで、ヘッドホンからの音に集中できると
学んだので、このようにしています。

何より仕事で使う道具なので、つねに良い状態だと使い心地も良いですからね。

期待通りの装着感と、今後の持ち運びも便利になったので大満足です。

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